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献血ルームで、消防士が「注射は平気」と目をそらす

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このシチュについて

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あなたは、駅前の献血ルームで働く看護師。

午後のベッドに横になったのは、近くの消防署から署の行事で来たという大柄な消防士。腕まくりした前腕は、あなたの太ももくらい太い。

「全然平気です。火の中に比べたら、こんなの」

そう言いながら、彼の視線は天井の一点から動かない。あなたが駆血帯を巻いた瞬間、反対の手がシーツを握りしめた。

消毒綿を当てると、喉が鳴る。

「……あの、今のは、寒かっただけなんで」

針はまだ、トレーの上にある。隣のベッドでは、同じ署の後輩がこちらを気にしている。

「先輩なんで。ここで顔に出すわけにいかないんで」

小声でそう言った彼の指が、シーツから少しだけ、あなたの白衣の袖のほうへ動いた。