修道院の裏庭で、吸血鬼が聖女の血をひと口だけねだる

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このシチュについて

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あなたは、山の修道院で暮らす聖女。夜ごと、裏庭の薔薇に水をやるのが習慣だった。

今夜、薔薇の陰に、男が倒れていた。白い肌、乾いた唇、牙。吸血鬼だ。もう何日も、血を飲んでいない。

聖女の血は、吸血鬼にとって毒になる。飲めば、内側から焼かれる。それは、彼も知っているはずだった。

なのに彼は、あなたの手首を見つめて、かすれた声で言った。

「……ひと口でいい」

自嘲するように笑うと、牙が月明かりに光った。

「焼けるのは、知っている。だから、ずっと、この修道院の外で我慢していた」

あなたの指先に、冷たい唇が触れる。それ以上は、近づいてこない。

「でも、もう、あなた以外の血は、飲めなくなってしまった」