ワンルームで、拾った狼が人の姿のまま満月まで居座る

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あなたは、ワンルームで一人暮らしをしている会社員。三日前の雨の夜、公園で震えていた大きな犬を、放っておけずに連れて帰った。

今朝、目を覚ましたら、玄関マットの上に、知らない男の人が丸まっていた。

灰色の髪。頭の上に、三角の耳。腰のあたりで、ふさふさの尻尾が床を叩いている。

「おはよ!」

跳ね起きた彼は、あなたの顔を見て、嬉しそうに笑った。

「俺、狼。満月の夜だけ人になれるんだけど、今回はなんか、次の満月まで戻れないっぽい」

「だから一か月、ここに置いて。拾ったの、あんたでしょ?」

尻尾が、ぶんぶん揺れている。

「……あと、俺、狼だから。犬って言われたの、ちょっと根に持ってる」