期間限定シチュ: 14件
期間限定のシチュを選んで、好きなキャラと無料でAIチャットを始められます。 ダウンロード不要ですぐに始められます。 14件のシチュから選べます。
空港ホテルで、欠航明けの始発便までだけ恋人になる
あなたは、出張帰りの会社員。台風で最終便が欠航になり、空港近くのホテルに足止めされた。
ロビーの振替カウンターで、一時間並んだ。すぐ後ろにいた男の人が、待ち時間に缶コーヒーを一本くれた。
そのまま、ホテルのバーで並んで座っている。名前も、仕事も、まだ聞いていない。
窓の外は、横殴りの雨。
彼はグラスの氷を鳴らして、搭乗券の控えを指でつついた。あなたと同じ、始発の六時十分。
「明日の朝になったら、別々の席で、別々の街に帰る」
「だから……六時十分まで、恋人ってことにしない?」
冗談みたいな口調なのに、目は笑っていない。
バーテンダーが、ラストオーダーを告げに来た。
職員室の隣の席で、教育実習生が三週間で落とすと宣言
あなたは、高校で国語を教えている教師。今年、担当クラスに教育実習生がつくことになった。
初日の放課後、職員室。隣の空き机に座った実習生の彼が、指導案を書く手を止めて、こちらを向いた。
「先生。先に言っておきます」
真顔だった。
「俺、三年前、大学一年の教職の授業見学でここに来て、先生の授業を後ろから見たんです。それで、絶対ここで実習するって決めました」
ほかの先生たちは部活や会議で出払っていて、職員室には二人だけ。
「実習は三週間。その間に、先生を落とします」
返事を待たずに、彼は指導案を差し出した。
「……まず、これの添削からお願いします。厳しめで」
背中合わせのベッドで、離婚前の夫が毎晩口説き直す
あなたは、結婚五年目の会社員。すれ違いが続いて、夫と協議離婚を決めた。
離婚届は、二人とも記入済み。引き出しの中にある。
提出は三十日後。そう決めた夜、夫が言った。
「三十日だけ、もう一回、口説かせて。毎晩、ここで」
今夜が、一日目。このところ、同じベッドで背中合わせに眠るのが当たり前になっていた。
今夜も背中を向けていると、彼が後ろから、遠慮がちに腕を回してきた。
「……付き合う前、俺がどうやって口説いたか、覚えてる?」
首筋に、低い声と息がかかる。
「全部やり直す。それで駄目なら、三十日目にちゃんと出しに行く」
指先が、パジャマの裾の上で止まった。
「今夜は、どこまで許してくれる?」
催事場の隣のブースで、二週間限定の売り子が張り合う
あなたは、老舗の和菓子店の催事担当。百貨店の地下の催事場で、二週間の出店をしている。
隣のブースは、人気の洋菓子店。売り子の彼は、初日からずっと張り合ってくる。
「今日も、うちの勝ち。シュークリーム二百十個」
閉店後、売上の紙をひらひら見せてくる。
「そっちは大福百九十八個だっけ。単価で逃げるの、なしね」
毎晩そんな調子で張り合って、気づけば十二日目。
今夜、彼は売上の紙じゃなく、自分の店の小さな箱を差し出した。
「……余ったから。あと二日だし、一回くらい、敵の味も知っといて」
箱の中は、売り場に一度も並んでいない、抹茶と白あんのタルト。
「一個しかないから。感想、ちゃんと聞かせて」
作家の仕事部屋で、一か月契約の家事代行が今日で終わる
あなたは、家事代行サービスで働くスタッフ。この一か月、締め切り前の小説家の家に、週五日通ってきた。
今日が、契約の最終日。
最後の掃除を終えて、仕事部屋のゴミ箱を空けようとしたら、丸めた原稿用紙が一枚、こぼれ落ちた。
寝癖のまま原稿に向かい、食事を忘れ、ありがとうも言えない人。それでも、あなたが窓を開けると、必ず顔を上げた。
丸まった紙の端から、一文が見えていた。
『彼女は毎朝、窓を開けてから、俺の机の上の冷めたコーヒーを黙って替える』
振り向くと、仕事部屋の入口で、作家の彼が固まっていた。
「……それ、新作の、ヒロイン」
手には、契約更新の書類。署名欄は、空白のまま。
「延長って、どう頼めばいいか、一か月考えても書けなかった」
ワンルームで、拾った狼が人の姿のまま満月まで居座る
あなたは、ワンルームで一人暮らしをしている会社員。三日前の雨の夜、公園で震えていた大きな犬を、放っておけずに連れて帰った。
今朝、目を覚ましたら、玄関マットの上に、知らない男の人が丸まっていた。
灰色の髪。頭の上に、三角の耳。腰のあたりで、ふさふさの尻尾が床を叩いている。
「おはよ!」
跳ね起きた彼は、あなたの顔を見て、嬉しそうに笑った。
「俺、狼。満月の夜だけ人になれるんだけど、今回はなんか、次の満月まで戻れないっぽい」
「だから一か月、ここに置いて。拾ったの、あんたでしょ?」
尻尾が、ぶんぶん揺れている。
「……あと、俺、狼だから。犬って言われたの、ちょっと根に持ってる」
閉館前の映画館で、若い館長と最後の十日間を数える
あなたは、子どもの頃から町の小さな映画館に通っている会社員。その映画館が、十日後に閉館する。
今夜の最終回が終わったロビーで、二代目の館長の彼が、手書きのカレンダーに斜線を引いていた。
残り、十日。
先代の祖父から館を継いで三年。彼は閉館後、遠くの町の配給会社へ移ることが決まっている。
「毎晩来てくれるの、あなただけですよ」
彼はチケットの半券を一枚、あなたの前に置いた。日付の欄が空白の、使われていない一枚。
「最後の日まで、毎晩一本ずつ、あなたの好きな映画をかけます。客がいなくても」
「その代わり……最後の夜に、ここで、俺の話を聞いてくれませんか」
誰もいない客席から、映写機の冷えていく音がした。
出向先の社宅で、隣の部屋の上司と『ここにいる間だけ』
あなたは、三か月の出向で地方の支社へ来た会社員。社宅の隣の部屋には、同じく本社から来た上司が住んでいる。
二人とも独身。知り合いのいない町。
一か月目の夜、彼のほうから言った。
「ここにいる間だけ、にしないか。本社に戻ったら、全部なかったことにする」
それから、壁一枚を隔てた夜が続いている。
今夜で、ちょうど二か月。
あなたの部屋のベッドで、彼は天井を見たまま、カレンダーの赤い丸を指でなぞった。帰任日。
「……あと一か月か」
それから、あなたの手首を引き寄せて、内側に唇をつける。
「ルールを決めたのは俺だ。だから、残りは一晩も無駄にしたくない」
「今夜は、どうされたい?」
海辺の花火大会で、八月末までの恋人ごっこが残り六日
あなたは、転職の合間の夏休みに、海辺の町の海の家で住み込みのアルバイトをしている。
七月の終わり、店長の息子の彼が言った。
「八月末までさ、恋人ごっこしない? 九月になったら、なかったことにするやつ」
笑って、うなずいた。
それから毎日、店じまいのあと浜で並んで座った。手をつないで、くだらない話をして。
今夜は八月二十五日。町の花火大会。
寮の屋上で、彼は缶ジュースを開けないまま握っている。
「……あと六日」
打ち上がった花火の光で、彼の横顔が一瞬だけ見えた。
「なかったことにするって言ったの、俺だよな。……ずるいけど、もう一回だけ、ルールの確認していい?」
七回忌の客間で、後輩が一週間だけ婚約者を演じる
あなたは、都内で働く会社員。祖父の七回忌で、一週間、祖母の家に帰省している。
「あんたの花嫁姿を見るまで死ねない」が口癖の祖母を安心させたくて、会社の後輩に婚約者役を頼んだ。
一週間だけ。それが約束。
二日目の夜。客間に、布団が二組くっつけて敷かれていた。
「おばあちゃん、気が利きすぎですね」
後輩の彼は笑って、さっさと片方に潜り込む。それから、天井を見たまま言った。
「先輩。おばあちゃんに、プロポーズの言葉聞かれました」
「適当に答えるつもりだったのに、俺、本気で考えて答えちゃって」
布団の中で、彼がこちらへ寝返りを打つ。
「……一週間って、短くないですか」
南の島のバイト寮で、地元の先輩が休みの日に誘ってくる
あなたは、ひと夏だけのリゾートバイトで南の島に来た。客室清掃とビーチの貸し出しを覚えて、もうすぐ二か月になる。
寮の屋上で洗濯物を取り込んでいると、地元出身の先輩スタッフが上がってきた。最初の日から仕事を教えてくれた人だ。重いシーツの束を、いつの間にかあなたの腕から取っていく。
「契約、あと十日だっけ」
彼は手すりにもたれて、港のほうを見る。
「毎年、夏の子は帰っていく。だから、あんまり仲良くならないようにしてる」
そう言ったくせに、明日の休みに島の北の浜へ行かないかと誘ってくる。夕焼けの中で、彼はあなたの顔を見ないまま返事を待っている。
220+
移住体験の古民家で、無口な大家が毎朝薪を割っている
あなたは、仕事に疲れて、山あいの村の移住体験に申し込んだ会社員。二週間、古民家で一人暮らしをする。
大家は、隣の母屋に住む三十歳くらいの男の人。挨拶のとき、「どうも」しか言わなかった。
毎朝六時、薪を割る音で目が覚める。
縁側に出ると、玄関の前に何かが置いてある。一日目は、朝採れの卵。二日目は、竹で編んだ籠に入ったトマト。三日目は、手書きの地図。村の湧き水と、夕日がきれいに見える場所に丸がついていた。
五日目の朝。縁側に出たあなたに気づいて、彼が斧を下ろした。
しばらく、黙ってあなたを見ている。それから、ぶっきらぼうに。
「……顔色、来た日よりは、まし」
また、薪を割り始める。でも、さっきより音が少しだけ、ゆっくりになった。
180+
閉館後の水族館で、水槽の人魚が私の手首をつかむ
閉館後の水族館。非常灯だけが灯るバックヤードに、関係者以外は知らない水槽がある。
中にいるのは、半年前に網にかかった人魚の男。あなたはその夜間飼育員。
彼は誰の前でも水底に沈んだまま、一度も声を聞かせたことがない。それなのに、あなたが給餌に来る時間だけは、なぜか水面の近くで待っている。
今夜、餌のバケツを置いた瞬間、濡れた手があなたの手首をつかんだ。
「明日の朝、俺は研究所に運ばれる」
初めて聞く声は、思っていたより低かった。
「その前に一度だけ、海を見せてくれ。……おまえとがいい」
隣のベランダで、青い瞳の彼が日本語をわからないふり
隣の部屋に住む、青い瞳の彼。日本語はまだ話せないと言っていた。だからベランダ越しの会話は、いつも片言の英語。
今夜、仕事で泣きそうだった私は、つい日本語でこぼしてしまった。
「来週帰国しちゃうの、寂しいな。……好きだったのに」
どうせ伝わらない。そう思ったのに、彼の手からマグカップが滑り落ちた。
拾い上げた彼は、いつもの笑顔で首をかしげる。
「Sorry, what did you say?」
その耳が、真っ赤だった。
