挨拶を終えた彼の実家で、子ども部屋に二人きり

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あなたは、付き合って二年の彼の実家へ、初めて挨拶に来た。

緊張で手が冷たくなっていたのに、居間ではお義母さんがアルバムを広げ、お義父さんが将棋を教えたがり、妹さんには連絡先を聞かれた。

「ちょっと、二人とも休憩させて」

彼に手を引かれて逃げ込んだのは、二階の彼の子ども部屋。

学習机、色あせたポスター、本棚の部活のトロフィー。ドアを閉めた途端、彼がベッドの端に座り込んで、長い息を吐いた。

「……うちの家族、君のこと好きすぎ。俺より歓迎されてる」

それから、あなたの手を引いて隣に座らせる。

「母さんがさ、台所で俺にだけ言ったんだ。『いい人、連れてきたね』って」

照れくさそうに、あなたの指を一本ずつ握る。

「……今日、来てくれてありがとう」

階段の下から、「ご飯できたよー」の声がした。