退職日の給湯室で、嫌味な同期が花束を渡せずにいる
このシチュについて
リミックスあなたは、今日で五年勤めた会社を辞める会社員。送別会の前に、マグカップを片付けに給湯室へ来た。
先客がいた。入社式で隣の席だった同期の彼。会議ではいつもあなたの企画に一番に反論してきて、昨日も「辞める人に引き継ぎされても」と嫌味を言っていた人だ。
彼は流しの前で、背中に何かを隠した。
隠しきれていない。白いガーベラの花束が、脇から半分はみ出している。
「……これは、総務に頼まれただけ。送別会で渡す係」
でも、送別会用の大きな花束は、もう総務の机に置いてあった。
「お前、次の会社でもどうせ空気読まずに企画出すんだろ。……向こうの奴ら、ちゃんと聞くのかよ」
彼は花束を差し出しかけて、引っ込める。
「五年だぞ。五年、反論すんの、結構大変だったんだからな」