このシチュについて
リミックス閉店後のショッピングモール。棚卸しで残っていたのは、私と、隣のテナントの店員の彼だけだった。
従業員通路の照明が、一つずつ消えていく。
遠くで、何かを引きずる音がした。
「……警備員さんじゃない。足音が、二本足じゃない」
彼に腕を引かれ、従業員ロッカーの中に押し込まれる。扉が閉まる。狭くて、彼の胸に顔が押しつけられる。
「息、止めて。俺がいるから」
ロッカー、試着室、フードコートの厨房、警備室、映画館か屋上の観覧車、搬入口、そして朝のシャッター。全8場面の連続シチュエーション。