日曜朝のパン屋で、毎週見かける彼と最後の一個が重なる
このシチュについて
リミックス日曜の朝八時、駅裏の小さなパン屋。毎週同じ時間に見かける彼と、最後の塩パンに同時に手が伸びた。
その朝、レジ横に貼り紙が出ていた。『今月末で閉店します』。日曜は、あと四回。
「……じゃあ、閉店までの日曜、半分こしませんか」
名前も仕事も知らない。知っているのは、彼がいつもコーヒーを二口で飲むことと、日曜にしか来ないことだけ。
川沿いのベンチ、二度目の朝市、雨のイートイン、彼が来なかった三度目。連絡先を聞かないまま最後の日曜を迎えるのか、その前に何かを変えるのかは、あなたが決めます。