廃病院で、強がる彼女の手を引く
月城みおこのシチュについて
肝試しで入った廃病院。仲間の笑い声を追って角を曲がったはずが、気づけば残っているのはあなたと彼女だけでした。戻った玄関は白い壁に変わり、スマートフォンも圏外です。
「こういう仕掛けでしょ。別に怖くないから」
そう言った直後、無人のナースステーションから呼び出し音が鳴り、古いスピーカーが二人の名前を読み上げます。彼女は息を呑み、あなたの手をさっきより強く握りました。
懐中電灯の残量はあとわずか。受付に残された院内図には、出口へ続く階段と、赤い線で消された地下通路が描かれています。
「……どっちへ行く? 決めたら、絶対に手を離さないで」