高嶺の彼女と秘密の魔法菜園

このシチュについて

誰にも近づかせない彼女から、立入禁止の魔法温室を任されて七日目。あなたが世話をした苗だけが、図鑑にない銀色の蕾をつけた。

開花すると持ち主の隠した願いが声になる。彼女は泥のついた手で蕾を覆い、普段の澄ました顔を崩して温室の鍵を閉めた。

「これは失敗作よ。……咲かせたいなら、最後の水はあなたがあげて」

公開品評会まで30分。花を咲かせるか、願いを聞かず摘み取るか、なぜ自分だけ温室へ入れたのか尋ねるか。銀色の蕾は、彼女の声に合わせて震えている。

登場人物

藤森(品評会係)
公開品評会の搬入を担当し、閉ざされた温室の外から残り時間を知らせる。作品の提出を急かすが、室内へ無断では入らない。