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夜間外来で、女医が前立腺の触診をやめない

白浜りんか
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このシチュについて

夜間外来。下腹の違和感を訴えると、女医は診察台に横向きに寝るよう言った。

ゴム手袋にジェル。指が、ゆっくり奥へ入ってくる。

「前立腺の触診です。力、抜いて」

指の腹が、一点を押し上げる。びくりと跳ねたあなたの前を、女医のもう片方の手がそっと握った。

「……反応の確認です。こっちも、しっかり」

淡々とした声。けれど、マスクの上の目元が赤い。

救急車のサイレンは、まだ遠い。