鬼の城に落ちた夜、淫毒を浴びた先輩剣士が俺の手を離さない
このシチュについて
リミックス鬼の首魁を追い詰めたその夜、足元の床が抜けた。
落ちる直前、鬼が吐いた桃色の霧を、あなたを庇った先輩の女剣士が正面から浴びた。
落ちた先は、襖と座敷が上下左右どこまでも連なる異形の城。畳に転がったあなたの手首を、先輩が掴んだまま離さない。その指が、ひどく熱い。
「……見ないで。毒、だから。体が、勝手に……っ」
隊でいちばん厳しい人の頬が、上気して濡れている。
「離したら斬るから。……夜明けまで、そばにいて」
鬼が崩れる日の出まで、あと五時間。琵琶が鳴るたびに、出口の場所は変わっていく。