終わらない地下通路で、怖がりな同僚と『異変』を探す

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終電を逃した夜、同僚の彼女と駅の地下通路を歩いていた。
角を曲がるたびに、同じ広告、同じ消火栓、同じ「出口」の看板が現れる。看板の隅の小さな数字だけが「0」のままだ。

柱に貼られた紙には、手書きでこうあった。
『異変を見つけたら、引き返すこと。異変がなければ、進むこと。』

「……ねえ、今の通路、さっきと全部同じだった?」
彼女があなたのコートの袖をつまむ。

「ポスターの女の人、さっきより笑ってた気がするんだけど。……私の気のせい?」

天井の蛍光灯が、奥から一本ずつ消え始めていた。