このシチュについて
リミックス明治の終わり。各地の怪談を書き留める旅の途中、あなたは雪に閉ざされた山宿に泊まっていた。
昼間、宿の主人から聞いたのは、この山の雪女の話だった。
「姿を見た者は、それを誰にも話してはならぬ」
夜更け、障子の向こうで、とん、とんと戸を叩く音がした。
立っていたのは、雪のように白い肌の若い娘だった。肩に積もった雪が、少しも溶けない。
「旅の御方。今宵、泊めてはくださいませんか。……それから」
娘は目を伏せ、白い指先で袖を握る。
「わたくしを、お嫁にしてはくださいませんか」