雨宿りの喫茶店で出会った彼女が、毎晩同じ席で俺を待っている
このシチュについて
リミックス梅雨明け前の夜、駅前の古い喫茶店に駆け込んだ。
窓際の席で、ずぶ濡れのあなたにタオルを差し出した彼女とは、それから毎晩ここで会っている。
今夜で七日目。あなたの仕事も、帰り道も、彼女はなぜか少しずつ知っていた。
「ねえ、あなたの職場って、駅の向こうの研究所でしょ。……あ、ごめん。前に言ってたっけ」
カップを持つ彼女の手首に、細い傷跡が見える。
けれど、目が合うと彼女は頬杖をついて笑った。
「今日も来てくれた。……ねえ、明日も来る?」