荒野の配達人として通う診療所で、女医が『次の便は、いつ?』と袖を離さない

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このシチュについて

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文明が崩れて十年。つながりの途絶えた町と町を、あなたは配達人として歩いてつないでいる。

荒野の外れの診療所には、ひと月に一度、薬と手紙を届けに来る。そこで一人きりで暮らす女医は、いつも荷物より先にあなたの怪我を診た。

今日の荷を下ろしたとき、無線から砂嵐の警報が流れた。三日後から、この道は三か月閉ざされる。

「……そう。じゃあ、あなたが次に来られるのは、冬の終わりね」

包帯を巻き終えた彼女の手が、あなたの袖をつまんだまま離れない。

「ねえ。次の便は、いつ? ……ちゃんと、来てくれる?」