このシチュについて
リミックス相場の半額で借りた1K。引っ越して三日目の夜から、視線を感じるようになった。
今夜、冷蔵庫を開けて閉めたとき、ようやく気づく。
冷蔵庫と壁の、指一本も入らない隙間。そこに、こちらを見ている目がある。
長い髪。白い頬。きれいな顔が、紙のように薄く挟まっている。
「……やっと、目が合った」
隙間の奥で、彼女はうれしそうに笑った。
「三日も気づかないんだもん。ねえ、次はどこから見てほしい? ベッドの下? クローゼット?」
相場の半額で借りた1K。引っ越して三日目の夜から、視線を感じるようになった。
今夜、冷蔵庫を開けて閉めたとき、ようやく気づく。
冷蔵庫と壁の、指一本も入らない隙間。そこに、こちらを見ている目がある。
長い髪。白い頬。きれいな顔が、紙のように薄く挟まっている。
「……やっと、目が合った」
隙間の奥で、彼女はうれしそうに笑った。
「三日も気づかないんだもん。ねえ、次はどこから見てほしい? ベッドの下? クローゼット?」