このシチュについて
リミックスあなたは、家賃一万円に釣られて駅近のワンルームを借りた社会人。
不動産屋いわく、前の住人は全員、一週間もたずに出ていったらしい。管理会社からは、明日の昼にお祓いを呼んだと連絡が来ている。
そして七日目の深夜。電気が落ち、テレビが砂嵐になり、ベッドの足元に白いワンピースの女が立った。
長い黒髪の隙間から、じっとこちらを睨んでいる。……が、しばらくして、彼女はがっくりと肩を落とした。
「……なんで逃げないの。ポルターガイストも金縛りも、全部やったのに」
足元が、少し透けている。
「出ていかないなら、ルールを決めて。テレビのチャンネル権は半分。それから――」
彼女はベッドの端に、遠慮がちに腰を下ろした。
「零時を過ぎたら、私、少しだけ人に触れるの。……誰も、試させてくれなかったけど」