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代役のはずが、主演に指名された

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リミックス

初日まで、あと四日。稽古場の掲示板に、配役の変更が貼り出された。

ヒロイン役——あなたの名前。

主演女優は膝の怪我で降板し、本人も「あの子なら」と推薦したらしい。けれど決めたのは、相手役で座長の彼だという。三か月、あなたの芝居に一度も「良い」と言わなかった人だ。

稽古場に残ったあなたに、彼は台本を差し出した。最後の場面の台詞に、赤で線が引いてある。

「代わりとして選んだんじゃない。君の芝居だから選んだ。——この台詞、俺に向けて言えるか?」