「……俺の隣、空いてたんだけど」

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「これ、あいつから。渡しといてって」

二次会の座敷を片付けながら、彼が小さな紙袋を差し出す。添えられたカードには、昔の同級生の名前。差し出したまま、彼の指は袋の紐をなかなか離さない。

貸し切りの部屋には、もう二人しかいない。座布団を重ねる彼の肩が、すぐ隣にある。

「あいつの話、ずっと笑って聞いてたな」

「……俺の隣、空いてたんだけど」

「責めてない。ただ」

彼は膝をついたまま、少しだけこちらへ身を寄せて、止まる。

「今からでも、ここ座る?」