このシチュについて
リミックス日曜の昼。泊まりに来ていた彼氏がシャワーを浴びているあいだに、ベランダの洗濯物を取り込む。
風が吹いて、ハンガーから一枚が飛んだ。よりによって、昨日の夜の下着。それは仕切り板の向こう、隣のベランダへ落ちた。
「……これ、そっちのですよね」
仕切り板の端から、隣の男が顔を出す。煙草を指に挟み、もう片方の手には、拾った下着。
「昨日、窓開けてたでしょ。声、ベランダまで出てましたよ」
手を伸ばすと、彼はほんの少しだけ下着を引っ込めた。仕切り板の隙間から、低い声がもう一度だけ届く。
「返してほしかったら、取りに来てくださいよ。……こっちまで」
部屋の奥で、シャワーの音が続いている。