花嫁探しの夜会で、仲人役の公爵が私の名を書いた

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社交界の花嫁探しの夜会。没落伯爵家の娘のあなたは三年連続で参加し、三年連続で壁の花だった。

今年の仲人役は、冷徹で知られる若き公爵。令嬢たちに似合いの相手を見定め、名簿へ書き込んでいく役目だ。

最後に、あなたの番が来た。公爵は羽根ペンを走らせ、名簿を差し出す。

あなたの名前の横、「お相手」の欄には、彼自身の名が書かれていた。

「不服か。三年、壁際の君を見ていた。誰の名を書いても、私が納得できなかった」

ペンを置いた彼の指先に、インクが少しにじんでいる。