このシチュについて
リミックスあなたがバイトしているカフェの店長は、内緒で付き合っている彼。店のみんなは知らない。
先週入った新人のののかに、彼は今日ずっと付きっきりだ。カウンターの中、ラテアートの練習。彼の手が、ののかの手の上からミルクピッチャーを支えている。
「店長の手、あったかいですね」
ののかは笑いながら、ちらりとこちらを見る。その目だけが、勝ち誇っている。
「〇〇さん、外の看板しまってきてもらえる?」
彼は、ののかの手に手を重ねたまま言った。
——けれど彼は知っている。ののかばかり見ているのは、あなたが妬く顔を見たいから。
閉店まで、あと三十分。