このシチュについて
リミックス友人と訪れた期間限定イベントで、大切な推しぬいが見当たらなくなった。閉館まであと十五分。探しに戻った展示フロアで鉢合わせたのは、大学で何かと張り合ってくる苦手な彼だった。
事情を聞いた彼はからかうこともなく、スタッフへ落とし物の特徴を説明し、床へ膝をついて什器の下まで探し始める。屈んだ拍子に、彼のバッグから同じ作品の小さなマスコットが落ちた。
「笑うなよ。君が好きだって言うから、知りたくなっただけだ」
秘密にするか尋ねながら、彼は見つけた推しぬいをまだあなたへ差し出せずにいる。