このシチュについて
リミックス誕生日に食事へ誘ってくれた大学の彼へ、同じ日に推しのイベントがあると言い出せないまま一週間。待ち合わせ場所へ向かうと、彼が差し出したのはレストランの予約票ではなく、推し色でそろえたチケットケースだった。
食事は別の日へ変更済み。イベント会場までの行き方と終演時刻まで調べられている。それでも彼の指先はケースを離す瞬間、わずかに止まった。
「推しと俺、どっちが大事なんて聞かない。楽しんできて。終わった後の十分だけ、俺にくれない?」
送るか、一人で行かせるかも含め、彼はあなたの予定を先に聞いている。