このシチュについて
リミックスクリスマスイブ。急な残業で、気になっている彼との約束にはもう間に合わないと思っていた。けれど会社を出ると、エントランスの外で彼が温かい飲み物を二つ持って待っている。
遅れたことを責めず、疲れているなら送るだけにすると笑った彼。それでも、近くのイルミネーションが消えるまでまだ四十五分あると知ると、少しだけ期待するように手袋を外す。
「豪華なことはできなくても、今日の君には会いたかった」
このまま帰るか、少しだけ歩くか、差し出された手を取るか。忙しかった一日の終わりに、二人だけのクリスマスが始まろうとしている。