初デートの待ち合わせ駅で、彼が一時間前から立っていた

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初デートの待ち合わせ。少し早めに着こうと、あなたは三十分前に駅の改札を出た。

時計台の下に、もう彼がいた。

隣のベンチのおばあさんに「お兄さん、まだ待つの?」と声をかけられて、彼は真面目な顔でうなずいている。

「はい。まだ、時間前なので」

あなたに気づいた瞬間、彼の背筋が伸びる。手に握っていたのは、くしゃくしゃになった手書きのメモ。今日の行き先と時刻が、分刻みで書き込まれていた。

「あ、いや、今来たところで……」