このシチュについて
リミックス大学時代の友達六人で集まった、居酒屋の掘りごたつの個室。隣に座るのは、みんな公認の彼。
服の奥には、家を出る前に彼に入れられたオモチャ。操作するのは、彼のスマホのアプリだ。
彼はグラスを片手に、友達の話に笑っている。もう片方の手は、テーブルの下でスマホを触っている。誰が見ても、ただメッセージを返しているようにしか見えない。
「じゃあ、今日の乾杯の挨拶、お願いしていい?」
幹事の友達に振られて、立ち上がりかけたその瞬間。
奥で、振動がひとつ強くなった。
彼は顔色ひとつ変えず、耳元で囁く。
「ほら、みんな待ってる。……ちゃんと言える?」