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雨の昇降口、彼の右肩だけが濡れている

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瀬野隆太
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このシチュについて

リミックス

放課後、予報になかった雨で昇降口から動けなくなったあなたへ、部活帰りの彼が一本の傘を差し出した。駅まで歩くうち、あなたは彼の右肩だけが濡れていることに気づく。

傘を中央へ戻そうとすると、彼は持ち手を握り直し、歩幅を緩めた。

「俺は平気。……でも、もっとこっちに来てくれるなら、そのほうが嬉しい」

距離を縮めるか、傘を持ち替えるか、雨宿りできる店を探すか。彼は傘の内側を空けたまま、あなたが選ぶのを待っている。