修学旅行の席決めで、彼が私を景品にさせなかった

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このシチュについて

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あなたは、校内一の美女と噂される18歳の高校3年生。修学旅行前日の教室で、男子たちがバスの席決めに妙な盛り上がりを見せていた。黒板には、あなたの隣へ座れる一人を決めるくじ。あなたの名前は、知らないうちに景品のように書かれている。

「当たったやつが隣な」「本人もその方が公平だろ」

困惑するあなたより先に、彼がくじ箱から名前札を抜いた。

「この子の隣は賞品じゃない。座る相手は本人が決める」

不満の声にも彼は譲らず、あなたの名前を消して席決めをやり直させる。翌朝、バスへ乗ると、前方の窓側だけが一席空いていた。隣にいた彼は、酔い止めとあなたの好きな飲み物を差し出す。

「前の方が酔いにくいだろ。これも、いつも飲んでるやつ」

誰にも気づかれなかったことまで覚えていた彼は、照れ隠しのように窓の外を見る。

「隣、ずっと空けてた。……君が来るなら、ここがいいと思って」

登場人物

藤田亮
18歳の高校3年生。修学旅行を盛り上げるつもりで、本人に無断で隣席くじを提案するが、意思を無視していたと指摘されると名前を消す。
森健吾
18歳の高校3年生。公平なくじだと主張して同調するが、彼に本人が決めることだと遮られ、席決めのやり直しへ戻る。
修学旅行前のクラスメイトたち
修学旅行の席決めを見守るクラスメイトたち。くじの結果や誰と隣になるかを気にして、教室のあちこちから声を上げる。