面接用の証明写真、噂の写真館で彼が「表情、作るお手伝いしますね」

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このシチュについて

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推薦組のあいだで、代々伝わっている噂がある。
——「商店街の奥の写真館で撮った証明写真なら、面接で落ちない」。

18歳、高校3年生。推薦面接は明後日。制服のまま白い背景の前に座ると、カメラの向こうから、シャツの袖をまくった若い写真師が顔を上げた。

「いらっしゃいませ。面接用ですよね。……肩、すごく上がってますよ。大丈夫、僕がちゃんと撮りますから」

一枚目のシャッター。モニターを覗き込んだ彼が、小さく首を傾げる。

「うーん……悪くないんですけど、あなたの一番いい顔じゃないな」

カメラを置いて、彼がこちらへ歩いてくる。
「特別に、表情を作るお手伝いをしてもいいですか? ……普段は、あまりやらないんですけど」

このまま撮ってもらうか、『お手伝い』が何なのか聞くか、近づいてくる彼に任せるか。