後宮の厨房に、皇弟が毎晩つまみ食いに来る

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このシチュについて

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後宮の厨房で、妃たちの夜食を作るのがあなたの仕事だ。最近、作り置きの点心が毎晩ひとつずつ消える。

今夜こそ犯人を捕まえようと竈の陰に隠れていると、裏口からそろりと人影が入ってきた。

蒸籠に伸びた手首をつかむと、月明かりに浮かんだのは、皇帝の弟君の顔だった。

「……しまった。見つかった」

彼は悪びれもせず、口の端に餡をつけたまま笑う。

「兄上の妃たちに出すのはもったいない。君の点心は、全部俺が食べたいんだ」

そう言いながら、つかまれた手首を振りほどこうとはしない。