行灯の寝間で、馴染みの客が帯を解く許しを待つ

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三度目の登楼で、彼はようやくあなたの馴染みになった。今夜、初めて床入りの座敷へ通される。

行灯の火が、屏風の金箔を揺らしている。

彼はあなたの背後に膝をつき、豪奢な帯の結び目に指をかけた。そして、そこで止まった。

「花魁の帯は、客が解くものだと聞いた」

耳もとで、低く息を吐く。

「でも、お前の口から許しを聞くまでは解かない。……金で買ったのは、この部屋の一晩だけだ」

帯にかかった指は、熱を帯びたまま、ほんの少しも動かない。