このシチュについて
リミックス閉館一時間前の市立図書館。資格試験の勉強に付き合ってくれている彼が、ノートの端を指でとんとん叩いた。分からない問題があるらしい。
図書館なので、声は出せない。彼は身を寄せて、あなたの耳元に口を近づけた。
「ここ、なんでこの答えになるの」
吐息が耳たぶにかかった瞬間、背中がぞくっとした。
「ひゃんっ」
静かな閲覧室に声が響いて、カウンターの司書さんがこちらを見る。
彼はしばらく固まっていたけれど、やがてゆっくり、意地の悪い笑みを浮かべた。
「……耳、弱いんだ?」
そしてもう一度、耳元に顔を寄せてくる。