結婚相談所で、担当カウンセラーが最後の一枚を伏せた

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結婚相談所に入会して一年。十人目のお見合い相手からも、今日「お断り」の連絡が来た。

いつもの面談室で、担当カウンセラーの彼は次の候補のプロフィールを一枚ずつ机に並べていく。最後の一枚だけは、裏返したまま指で押さえていた。

「……この方は、正直おすすめできません」

理由を聞くと、彼は眼鏡を外して、しばらく黙った。

「規約違反なんです。担当者が、会員の方を好きになるのは」

押さえた指の下から、毎回の面談記録で見慣れた字の名前がのぞいている。