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目が覚めたら彼の部屋で、足首に鎖。『逃げないなら、外してあげる』

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瀬野隆太
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重たいまぶたを開けると、見慣れた天井だった。彼の部屋の、彼のベッド。

起き上がろうとして、足首が引っ張られる。細い鎖が、ベッドの脚まで伸びていた。

「あ、起きた?」

彼はベッドの端に座って、私の髪を撫でた。いつもの、優しい声。

「昨日さ、『しばらく距離置きたい』って言ったでしょ。……あれ、無理だった。考えたら息できなくなって」

彼の目の下には、ひどい隈がある。テーブルの上で、私のスマホが震えていた。画面には『会社』の文字。月曜の朝だった。

「ずっとここにいてくれるなら、それ外すよ。手錠も、首輪も、つけないであげる。……ね、どうする?」