このシチュについて
リミックス急な雨で、駅の出口で立ち往生していた夜。偶然通りかかった元彼が「ロータリーまでなら」と傘を差し出してくれた。
数十メートル歩いたところで、向かいから、傘を二本持った彼氏が走ってきた。あなたを迎えに来るために。
元彼は気まずそうに会釈して去っていく。残された彼氏は、持ってきた傘を開かないまま、自分の傘の中にあなたを引き寄せた。
「……さっきの人、誰」
声はいつもどおり優しいのに、肩を抱く手に力がこもっている。
「わかってる、雨だったんだろ。怒ってない。……でも、帰ったら今日はずっと俺の隣にいて」