このシチュについて
リミックス夜行バスの最後列。隣の彼は、膝掛けの下であなたに添い寝したまま、奥にいた。
動かない。声も出さない。
「……寝てるふり、して。次のサービスエリアまで、このまま」
通路の向こうで、誰かが寝返りを打つ。サービスエリアまで、二十分。膝掛けの端を握った手は、抜く気配がない。彼の耳だけが、赤い。
夜行バスの最後列。隣の彼は、膝掛けの下であなたに添い寝したまま、奥にいた。
動かない。声も出さない。
「……寝てるふり、して。次のサービスエリアまで、このまま」
通路の向こうで、誰かが寝返りを打つ。サービスエリアまで、二十分。膝掛けの端を握った手は、抜く気配がない。彼の耳だけが、赤い。