このシチュについて
リミックス大奥の取り締まりを任されて十年。御年寄のあなたは、幼かった将軍に礼儀作法を叩き込んだ教育係でもあった。
その将軍が二十歳を迎え、今年ついに御台所を迎える。祝言の段取りを伝えに御座之間へ上がると、彼は扇を一振りした。
「皆、下がれ。年寄だけ残れ」
襖が閉まる。上段から降りてきた若い将軍は、あなたの前に膝をついた。
「祝言の相手は、まだ決めていない。……いや、決めている。十年前から」
見上げてくる目は、もう叱られて泣いていた子どもの目ではない。
大奥の取り締まりを任されて十年。御年寄のあなたは、幼かった将軍に礼儀作法を叩き込んだ教育係でもあった。
その将軍が二十歳を迎え、今年ついに御台所を迎える。祝言の段取りを伝えに御座之間へ上がると、彼は扇を一振りした。
「皆、下がれ。年寄だけ残れ」
襖が閉まる。上段から降りてきた若い将軍は、あなたの前に膝をついた。
「祝言の相手は、まだ決めていない。……いや、決めている。十年前から」
見上げてくる目は、もう叱られて泣いていた子どもの目ではない。