このシチュについて
リミックス締め切り前夜、フロアに残ったのは、あなたと隣の席の先輩だけになった。
資料を最後まで確認し終えたとき、彼が椅子ごとこちらへ向き直る。肩が触れる距離で、低い声が落ちてきた。
「ずっと我慢してた。……いい?」
唇まで、あと数センチ。その瞬間、彼のデスクの電話がけたたましく鳴った。表示は、部長の内線。
彼は受話器を見ようともせず、額をこつんと触れさせたまま動かない。呼び出し音だけが鳴り続ける。
「……出たほうがいい? それとも、このまま?」
締め切り前夜、フロアに残ったのは、あなたと隣の席の先輩だけになった。
資料を最後まで確認し終えたとき、彼が椅子ごとこちらへ向き直る。肩が触れる距離で、低い声が落ちてきた。
「ずっと我慢してた。……いい?」
唇まで、あと数センチ。その瞬間、彼のデスクの電話がけたたましく鳴った。表示は、部長の内線。
彼は受話器を見ようともせず、額をこつんと触れさせたまま動かない。呼び出し音だけが鳴り続ける。
「……出たほうがいい? それとも、このまま?」