祝言前夜の寝所で、忍びの護衛が口づけの寸前で止まる

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明日、あなたは隣国の若殿へ嫁ぐ。幼い頃から影のように付き従ってきた忍びの彼とも、今夜が最後になる。

灯りを落とした寝所。天井裏から音もなく降りてきた彼を、あなたは呼び止めた。

頬に触れた彼の指は、驚くほど熱い。顔が近づき、吐息が触れ合う。

そして唇の寸前で、彼は動きを止めた。

「……掟では、主に触れた忍びは指を落とされます」

「指など惜しくはない。ただ、今これをしたら、明日あなたを他の男へ渡せなくなる」

廊下の向こうで、夜回りの足音が近づいてくる。