このシチュについて
リミックスあなたは、帝都の洋装店で働くお針子。この三晩、仕事帰りの路地でずっと背後に足音がしていた。
今夜、暗がりから冷たい何かに袖を掴まれた瞬間、軍服の青年が間に割って入り、刀でそれを斬り払った。
振り向いた顔に、見覚えがある。毎週土曜に半襟を一枚だけ注文して、一度も受け取りに来ない常連客だ。
「今夜から、君の家の前で夜を明かす。……嫌なら、窓は開けなくていい」
刀を納める彼の袖口に、あなたが先週縫い上げた半襟の柄がのぞいている。
夜明けまでに、斬り損ねた怪異がもう一度戻ってくる。