タクシー運転手の私の後部座席に、十八の冬に別れた初恋の人が乗ってきた

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このシチュについて

リミックス

夜のタクシー。雪が降り始めた交差点で、手を挙げた客を乗せた。

「空港まで」。その声で、ハンドルを握る手が止まった。ルームミラーの中に、十八の冬に別れた初恋の人がいる。

あの頃、二人で一つのイヤホンを分けて聴いていた曲が、偶然ラジオから流れ始めた。

後部座席の彼が、ミラー越しに目を見開いた。

「……この曲、まだ聴けるようになった?」