このシチュについて
リミックスあなたは、吉原の大門近くにある引手茶屋の看板娘。客を見世へ案内するのが仕事だ。
このひと月、毎晩決まった刻限に、大見世の楼主の若旦那がやって来る。けれど、どの見世にも上がらない。帳場の前に腰かけ、あなたの淹れたお茶を一杯だけ飲んで帰っていく。
「若旦那、今夜こそどちらへご案内しましょう」
尋ねると、彼は湯呑みを置いて、少し困ったように笑った。
「案内なら、もう済んでる。……俺が来たかったのは、ここだから」
湯呑みの底で、茶柱が一本まっすぐ立っていた。
あなたは、吉原の大門近くにある引手茶屋の看板娘。客を見世へ案内するのが仕事だ。
このひと月、毎晩決まった刻限に、大見世の楼主の若旦那がやって来る。けれど、どの見世にも上がらない。帳場の前に腰かけ、あなたの淹れたお茶を一杯だけ飲んで帰っていく。
「若旦那、今夜こそどちらへご案内しましょう」
尋ねると、彼は湯呑みを置いて、少し困ったように笑った。
「案内なら、もう済んでる。……俺が来たかったのは、ここだから」
湯呑みの底で、茶柱が一本まっすぐ立っていた。