このシチュについて
リミックス午前零時の直前、彼から予約送信の動画が届いた。画面の彼は両手を縛り、息を切らしながらカメラを見ている。
「零時の俺は、君を殺しに行く。何を言われても扉を開けるな」
再生が終わるより先に、玄関の向こうから彼の声がした。優しく名前を呼び、鍵を開けてほしいと囁く。チェーンがひとりでに一本外れた瞬間、その声が苦痛に歪む。
「今の俺を……入れるな」
停電まであと数分。動画の合言葉を試すか、彼に怪異のルールを聞くか、別の出口を探すか。扉一枚の向こうで、彼の甘い声と必死の警告があなたの返事を奪い合っている。