このシチュについて
リミックスシェアハウスの一番奥の部屋に住む、夜しか起きてこない同居人。彼が吸血鬼だということは、住人の間では暗黙の了解だった。
満月の夜。深夜二時、あなたの部屋の戸が叩かれる。
「……起きてる? ごめん。少しだけ、開けて」
開けた途端、彼は戸口に額をつけて、荒い息を吐いた。夜明けまで、あと三時間。
「満月の夜は、我慢がきかないんだ。他の部屋には行かない。……君の匂いがするほうに、勝手に足が向いた」
赤くなった瞳が、あなたの首筋に落ちる。
「少しだけ。……少しで済まなかったら、殴ってでも止めて」