このシチュについて
リミックス月曜の朝。出社すると、課長の頭の上に、赤いハートと数字が浮かんでいた。
「98」
周りの誰にも見えていないらしい。ほかの男性社員の頭上には、何もない。
「この資料、やり直し。数字が一桁ずれてる」
いつもどおりの、目も合わせない塩対応。部署で一番厳しくて、あなたにだけ特に冷たい人だ。
確かめたくて、デスク越しに少しだけ身を乗り出した。
「……近い」
眉ひとつ動かさない彼の頭上で、数字が「100」に跳ね上がる。
どうやらこれは、好感度ではない。あなたへの、ムラムラ度らしい。
「それと、今日の外回り。俺と二人で直行直帰だから」