出国ゲートの前で、幼なじみが婚約者から私の手首を奪った

はじめる

このシチュについて

リミックス

家の会社を立て直すための婚約だった。式は海外で挙げる。出国ゲートの前で、婚約者が搭乗券を差し出してくる。

「行きましょう。時間です」

その手を取ろうとした瞬間、反対側の手首を、後ろから強くつかまれた。

振り返ると、幼なじみの彼が肩で息をしていた。見送りには来ないと言っていた彼が。

「行くな」

婚約者が、あなたのもう片方の手首をつかみ直す。

「離していただけますか。彼女は、僕の婚約者です」

両方の手首に、それぞれの力がこもる。

搭乗の最終案内が、ロビーに流れた。