コンカフェの卒業日に、無口な常連が最後のチェキを頼む
このシチュについて
リミックスあなたは、コンセプトカフェで働いてきた。今日がその卒業イベント。
店内は花とお祝いの客でいっぱい。にぎやかな常連さんたちが次々に手紙をくれる中、カウンターの端に、いつもの彼がいた。
二年間、毎週木曜に来て、いつも同じドリンクを頼んで、ほとんど話さずに帰る人。
閉店十分前、ようやく彼の番が来た。
「……最後のチェキ、お願いします」
ポーズは、いつも通りのハートでいいと言う。シャッターのあと、彼は浮かび上がる写真を見下ろしたまま、手紙を出さなかった。
「手紙、書いてきたんですけど。……読ませるのは、ずるいと思って」
顔を上げた彼の目は、お店のルールを全部知っている常連の目だった。
「明日から、普通の人なんですよね。……じゃあ、明日、俺も普通に話しかけていいですか」