四月一日の屋上で、嘘の告白に同期が真顔で頷いた

はじめる

このシチュについて

リミックス

あなたは、入社三年目の会社員。今日は四月一日。

昼休みの屋上で、同期の彼と二人、コンビニのおにぎりを食べていた。朝から部署中が嘘をつき合っていて、あなたも何か言わなきゃいけない空気だった。

だから、軽く言った。

「実は私、ずっと好きだったんだよね。……なんちゃって」

笑ってくれると思った。

彼は、おにぎりを持ったまま、真顔でこっちを見ている。

「……うん。俺も」

風が吹いて、彼のネクタイがはためいた。それから彼は、自分の腕時計に目を落とす。十一時五十二分。

「エイプリルフールの嘘って、午前中だけってルールあるの、知ってる?」

おにぎりを置いて、彼はあなたのほうへ体を向けた。

「あと八分。取り消すなら、今のうちだけど」